さとっちゃん菜園です。
今シーズンに栽培するズッキーニの品種を決めて、タネを準備します。
病気に強い品種を紹介します。
ズッキーニの立体栽培とは?
4本の園芸支柱を使用して上方向に誘引します。
ですから、ズッキーニは地面を這わずに、縦に伸びていきます。
立体栽培は、少しの手間で、大きなメリットを得ることができますよ。
前シーズンの立体栽培の様子です。
■立体栽培の方法
今シーズンのズッキーニの品種はこれ
栽培する品種選びのポイント
選定のポイントはこの1点です。
モザイクウイルス(ZYMV, WMV)、うどん粉病に強い品種を選びましょう。
病気に強いとは言え、うどん粉病は必ず発生するので、予防・防除は必要になります。
モザイクウイルスに感染した場合には、治療はできず、株の撤去しかありません。
栽培する品種による収穫本数の違い
果実形状や果皮色の違いで、収穫本数が変わってきます。
さとっちゃん菜園の実績収穫本数では、次の通りです。
円筒形状 > 丸いボール形状
緑色系 > 黄色系
つまり、円筒形状の緑色系の品種が収穫本数は最も多くなるようです。
緑色系とは、濃緑色・緑色・黄緑色が該当します。
円筒形状の品種
ダークソード・黄まんぼう
円筒形状はこの2品種の栽培を計画します。
濃緑色のダークソード
普段よく見かける、色と形状のズッキーニです。
果実は円筒形、果皮は濃緑色です。
モザイクウイルス(ZYMV, WMV)に耐病性があります。
うどん粉病にも強いです。
生育初期から安定して雌花が咲き、収穫量が期待できます。
黄色の黄まんぼう
果実は円筒形、果皮は濃黄色です。
生育初期から安定して雌花が咲き、収穫量が期待できます。
モザイクウイルス(ZYMV, WMV)・うどん粉病の耐性の記載が無いので心配です。
丸いボール形状の品種
丸いブラックエッグ・グリーンエッグ・ゴールディー
丸形状のズッキーニは、この3品種の栽培を計画します。
![丸ズッキーニ ブラック・エッグ、グリーン・エッグ、ゴールディー](https://www.gardening-saien.jp/wp-content/uploads/2023/02/IMG_5019R.jpg)
緑色のブラックエッグ
丸い形状が可愛い、緑色のズッキーニです。
丸い形状のズッキーニの中では、収穫本数が多いです。
モザイクウイルス(ZYMV, WMV)・うどん粉病の耐性の記載が無いので心配です。
黄緑色のグリーンエッグ
丸い形状が可愛い、黄緑色のズッキーニです。
今回栽培する丸い形状のズッキーニの中では、収穫本数が最も多いようです。
モザイクウイルス(ZYMV, WMV)・うどん粉病の耐性の記載が無いので心配です。
黄色のゴールディー
丸い形状が可愛い、黄色のズッキーニです。
モザイクウイルス(ZYMV, WMV)・うどん粉病の耐性の記載が無いので心配です。
これまでに栽培した、おすすめの品種
円筒形状と丸いボール形状の両方を栽培してきました。
これらは、病気に強く特におすすめの品種になります。
丸形状のパリーノは耐病性あります
これら丸形状の3品種は、モザイクウイルス(ZYMV)に耐病性があります。
実際に栽培して、モザイクウイルは発生しませんでしたので、おすすめの品種です。
黄色 パリーノ・ジャッロ
緑色 パリーノ・ネロ
黄緑色 パリーノ・オリーブ
立体栽培すると、一株当たり30~40本超の収穫が可能です。
収穫が始まって、1週間毎に収穫本数を集計した実績です。
最初の1か月で21本もの収穫ができています。後半は息切れしています。
前シーズンに収穫した、丸ズッキーニです。
後列左から、パリーノ オリーブ (黄緑色)、パリーノ ネロ(緑色)、
前列の2個はパリーノジャッロ(黄色)です。
円筒形状のゼルダも耐病性あります
これら円筒形状の3品種は、モザイクウイルスに耐病性があります。
緑色 ゼルダ・パワー ZYMV, WMV, CMV の耐病性
黄緑色 ゼルダ・オリーブ ZYMV, WMV の耐病性
黄色 ゼルダ・ジャッロ ZYMV, WMV の耐病性
実際に栽培して、モザイクウイルは発生しませんでしたので、おすすめの品種です。
立体栽培すると、一株当たり30~40本超の収穫が可能です。
収穫が始まって、1週間毎に収穫本数を集計した実績です。安定した収穫が可能です。
左から、ゼルダパワー(緑色)、ゼルダジャッロ(黄色)、ゼルダオリーブ(黄緑色)です。
大きさは収穫タイミングによるものなので、品種の違いとは無関係です。
![ズッキーニ立体栽培 ゼルダ オリーブ・ジャッロ・パワー](https://www.gardening-saien.jp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_0792R.jpg)
種まきの時期と方法
栽培地域の気象条件
埼玉県の南部(南中部)辺りでの栽培を前提にしています。
よって、地域によって栽培条件やタイミングは異なります。
菜園や畑への直まき(直接播種)ではなく、ポリポットで種まき・育苗して定植する前提です。
5月下旬からの収穫を目標にします。
種まきの時期
4月前半までは遅霜の可能性があるので、定植するタイミングは4月中旬以降にします。
よって、概略スケジュールは次の通りです。
3月中旬にポリポットへ種まきして、1か月間は育苗
4月中旬に定植
5月下旬からの収穫開始
しかし、まだ寒い3月中旬に種まきしても発芽しません。加温が必要です。
種まきの方法
ズッキーニの発芽には土壌温度25℃以上が必要です。3月中旬の気温・土壌温度では困難です。
よって、マットヒーター・パネルヒーター・ビニール温室を併用して加温します。
マットヒーター: ポリポットを底面から加温する
パネルヒーター: ビニール温室内の気温を上げる
今シーズンもヒーターを使用した加温を予定しています。
以上、『ズッキーニの立体栽培を始めましょう タネの準備編』でした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。