さとっちゃん菜園のブルーベリーを植え替えします。で
スリット鉢から株を抜き取り
さとっちゃん菜園では毎年12月はブルーベリーの植え替え時期にしています。
11鉢あるブルーベリーを全て植え替えします。
まずは、ノーザンハイブッシュ(NH)系の『あまつぶ星』の植え替えです。
埼玉県の南部では、冬場でも全ての葉が落葉することはないです。
鉢表面にはマルチング材としてバークチップで覆っています。
株元には新しいシュートが夏過ぎ頃から2本伸び出しています。
マルチング材のバークチップを取り除きます。
細根が表面まで張っています。
株を抜き取ります。
全ての土がばらけずに抜けています。
細根が元気に張っている証拠です。
抜き取った株の底から、ネットに入った鉢底石を切り離します。
スリット鉢を使用していても、鉢底に滞留した水で根が傷むので、さとっちゃん菜園では必須アイテムにしています。
鉢底石を切り離した状態です。
上端から下端まで、綺麗な根張りです。
鉢底石が接していた面です。
底面の根が腐ること無く綺麗に伸びています。
株の根を確認する重要なポイント
株を抜き取った時に確認する事は2つです。
そのポイントとは、コガネムシ幼虫とミミズです。
これらの現象が見られたら、徹底的にコガネムシ幼虫とミミズを除去してください。
根をほぐすと、コガネムシ幼虫は白っぽいので直ぐに見つかります。
ミミズは株の中心付近に入り込んでいるので見つけにくいです。
最悪、水で土を洗い流してミミズを徹底的に探し出します。
同じ大きさのスリット鉢に植え戻し
植え替えで鉢増し(一回り大きな鉢に植え替える事)はせずに、同じ鉢を引き続き使用して植え付けます。
同じ鉢に植え戻しすれば、コンパクトな樹形に仕上げることができます。収穫量は前年並みを確保できます。
根を少しほぐして土を落とし、元の大きさに比べて2/3程度に小さくします。
つまり、1/3の量の土と根を落とします。
この時に細根が切れたり取れたりしても気にしません。
元肥として肥料を与えるために、植え付ける用土に混ぜ込みます。
植え付け後に鉢表面に散布する方法もありますが、さとっちゃん菜園では混ぜ込みです。
肥料袋に記載された施肥質量よりも30%増しで与えています。
これらの方法は、自身が10年以上トライ&エラーした結果のやり方です。
ネットに入った鉢底石を入れて、鉢底石が見えなくなるまで土を入れます。
ブルーベリーの株を鉢に入れてみて、植え高さを確認して土を増減します。
ここでは土を5cm追加しています。
高さ調整を終えたら、ブルーベリーの株を鉢に入れます。
土を入れながら、棒で土を根に絡めます。
棒で土を垂直に押し固めるのではなく、60度位に傾けて斜めに押し固めていくと、根と土が絡みやすいです。
土が入れ終わりました。
用土のピートモスは、数カ月で自然に圧縮されて沈下していくので、鉢のかなり上端まで入れておきます。
鉢底から透明な水が出てくるまでたっぷりと散水します。
マルチング材のバークチップで覆います。
植え替え完了です。
同じスリット鉢に植え戻しているので、植え替え前後での外見上の変化はありません。
残りのブルーベリーも植え替え
残り10鉢も植え替えを終わりました。
ノーザンハイブッシュ(NH)系の一部は葉が紅葉しています。
ラビットアイ系は、12月後半になっても緑のままです。
ブルーベリーの植え替えまとめ
ブルーベリーはスリット鉢に植えるのがおすすめです。
スリット鉢にも鉢底石を入れておくと、滞留水での根腐れ防止できます。
ブルーベリー専用の培養土と肥料を使いましょう。
マルチングには、バークチップまたはヤシの実チップで覆いましょう。
株を鉢から抜いた時には、コガネムシ幼虫とミミズがいない事を確認しましょう。
以上、『ブルーベリーの植え替え ■後編■ 作業手順と重要な確認ポイント』でした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。