ズッキーニ苗を4月20日に定植し、5月16日頃から雌花と雄花が咲き始めています。
もくじ
ズッキーニの立体栽培とは?
ズッキーニ立体栽培は、園芸支柱を使用して上方向に誘引し、縦方向に伸ばしていきます。
そのため、ズッキーニの茎は地面を這う事はありません。
前シーズンの立体栽培の様子です。3株が立ち上がっています。
茎(主軸)の高さは1mを超えています。
■立体栽培の方法
ズッキーニの雄花と雌花
ウリ類の野菜は一つの株に雄花と雌花が咲きます。キュウリ・カボチャ・スイカ・メロンと同様に、ズッキーニもウリ科でなので、雄花と雌花があります。
2つ花が咲いており、上側が雌花、下側が雄花です。
雄花と雌花を見比べると、明らかに違いがあります。
咲いた直後のズッキーニの雌花です。めしべが大きく膨らんでいます。
写真では見えませんが、花の根元には小さな実が付いているので、違いははっきりします。
咲いた直後のズッキーニの雄花です。おしべには湿った花粉が付いています。
ズッキーニを確実に結実させるには、人工授粉が必須です。
受粉の方法は4通りあります
ズッキーニを受粉させる方法は、おおまかに4通りあります。
#1 ズッキーニ花粉の人工授粉
1つ目の方法は、ズッキーニ花粉の人工授粉です。
雄花の花粉を雌花のめしべに直接付けます。100%近くの確率で受粉するので、確実に収穫できます。
#2 蜂などの活動による授粉
2つ目の方法は、蜂などの昆虫による受粉です。
蜂は飛んできますが、結果として、結実する確率が低すぎです。 ほぼ結実しないと思ったほうがいいです。
#3 ウリ科の花粉を使用して人工授粉
3つ目の方法は、ウリ科の花粉を使用した人工授粉です。
ズッキーニのタネを取るのが目的ではないならば問題なく収穫できます。
さとっちゃん菜園では、ズッキーニの雄花がタイミングよく咲いていない日には、カボチャの雄花を使用しています。
今シーズンにズッキーニと共に栽培しているカボチャ(ブラックのジョー)の雄花です。
#4 トマトトーン(植物調整剤)を噴霧
4つ目の方法は、トマトトーンという植物調整剤の使用です。
植物ホルモン剤とはいっても、安全性は製造元・販売元で確認済なので、安心して使用可能です。
人工授粉と同様に、100%近くの確率で収穫できます。
50倍に水で希釈して、スプレーボトルで1吹きすれば十分です。
希釈後は冷蔵庫に保存しておけば、今シーズン内は使用できます。
トマトトーンは安価なうえ、その名の通りトマトにも使えて重宝します。
詳細の使い方は、商品添付の説明書を見てください。
何もしなかったらどうなる?
ほぼ100%の確率で結実しません。
ズッキーニ収穫をしたいならば、手間を掛けででも、#1~#4の方法を実行しましょう。
ズッキーニ花粉の人工受粉
方法は極めて簡単です。雄花の花粉を雌花のめしべに直接付けるだけです。たったこれだけで、100%近くの確率で受粉するので、確実に収穫できます。
では、ズッキーニの雄花を切り取ってきます。
雄花の花びらをハサミなど除去します。
雄花を雌花にこすり付けます。
めしべの先端に雄花を1~2回こすり付ければ、人工授粉は完了です。
この雄花は当日であれば、他の雌花に対しても、5~8本位の受粉にも使用できます。
人工授粉後、3~4日で収穫可能な大きさに成長します。
カボチャの花粉を使用して人工授粉
ウリ科の花粉を使用した人工授粉は、ズッキーニのタネを取るのが目的ではないならば問題なく収穫できます。
ウリ科ではカボチャの雄花が花粉量が多いのでお勧めです。
カボチャは、株元から順次開花が始まります。
株元の雌花を切り取りってきます。
雄花の花びらを切り取ります。
カボチャのおしべの付け根の軸は細くて折れやすいので丁寧に扱いましょう。
めしべの先端に雄花を1~2回こすり付ければ、人工授粉は完了です。
この雄花は当日であれば、他の雌花に対しても、3~5本位の受粉にも使用できます。
写真撮り忘れたので、ズッキーニの雄花を使用した写真での様子にしています。
ズッキーニ雄花の花粉と同様に、受粉して収穫できます。
まとめ
ズッキーニを確実に結実させるためには、人工授粉する事をお勧めします。
以下の中から、雌花が咲くタイミングに応じて方法を選択すればいいでしょう。
ズッキーニ花粉の人工授粉
蜂などの活動による授粉 → 結実の期待薄い
ウリ科の花粉を使用して人工授粉
トマトトーン(植物調整剤)使用
今後の予定
これから収穫が続くので楽しみです。
人工授粉を続けながら収穫して、定期的に肥料散布・害虫防除・うどん粉病対策します。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
日産化学 トマトトーン