さとっちゃん菜園です。
ズッキーニは立体栽培して、ゼルダ オリーブ・ジャッロ・パワーを育てています。
立派な実を収穫するためには、授粉(受粉)がキーポイントです。
もくじ
ズッキーニの立体栽培とは?
園芸支柱を使用して、主軸(親ツル)を上方向に誘引します。
今シーズンの立体栽培の様子です。
ズッキーニは地面を這っていません。
■立体栽培の方法
結実には授粉が最重要
ズッキーニは夏野菜栽培の中でも、楽しみな野菜の一つです。
立体栽培する品種
以下の3品種を栽培します。
■ ゼルダ オリーブ
■ ゼルダ ジャッロ
■ ゼルダ パワー
メーカーは全てトキタ種苗です。
ゼルダはウイルス病に強いとの事なので、栽培がしやすくなるのは助かります。
とは言っても、アブラムシ対策はしっかり行って、ウイルス病の予防に努めましょう。
加えて、うどんこ病の対策も行う必要があります。
確実に実を成らせる
ズッキーニは授粉がしっかりできないと、実(果実)が育ちません。
授粉に失敗していると、実の付け根付近だけが膨らんで、それ以外の部分は細いままで、次第に腐っていきます。
では、確実な授粉方法を実施しましょう。
ズッキーニの授粉には、以下のような方法があります。
- ハチ(蜂)による自然な授粉
- ズッキーニ雄花による人工授粉
- カボチャなどウリ科の雄花を用いた人工授粉
- トマトトーン 植物成長調整剤
- これ以外の方法もあるでしょう
ハチ(蜂)による自然な授粉
人手を介せずに、ハチが頑張ってくれる事を期待した授粉です。
ハチが来ています。
ズッキーニの雌花の中で、2匹のハチが活動しています。
■授粉結果
ハチがうまく花粉を運んできてくれれば授粉成功なのですが、かなりの確率で授粉が失敗します。
ズッキーニ雄花による人工授粉
ズッキーニの雌花が咲いた日に、雄花も同時に咲いたならば、この方法ですね。
雄花を雌花に付けて、授粉させます。
■授粉結果
ほぼ確実に授粉は成功します。結実率は100%に近いです。
ズッキーニの雄花には花粉がかなりの量が付いています。ですから、1つあれば、8~10個の授粉が可能です。
ただし、ズッキーニの雄花と雌花が同時に咲いた日しか人工授粉はできません。
開花のタイミングが重要なのですが、これはコントロールが難しいです。
カボチャ雄花を用いた人工授粉
ズッキーニの雌花が咲いた日に、ズッキーニの雄花が咲いていない時の方法です。
カボチャを栽培しているならば、カボチャの雄花の花粉でも授粉が可能です。
さとっちゃん菜園では、カボチャ空中栽培をしているので、カボチャの雄花が活用できます。
左の黄色い花びらが付いている方がカボチャの雄花です。
この雄花を雌花に付けて、授粉させます。
右はズッキーニの雄花です。
■授粉結果
カボチャの花粉でも、ほぼ確実に授粉は成功します。結実率は100%に近いです。
雄花が1つあれば、5~6個の授粉が可能です。
トマトトーン 植物成長調整剤
ズッキーニやカボチャの雄花が無い時の最終手段です。
トマトの成長調整剤として一般的な『トマトトーン』は、ズッキーニにも使用できます。
希釈や散布方法はトマトトーン添付の適用表に従いましょう。
購入したトマトトーンは蓋つき容器ではなかったので、ナルゲン製のボトルに移し替えています。
ナルゲン(nalgene)の広口ボトルは、中蓋が無く外蓋だけですが洩れません。
取り扱いが楽なボトルとしておススメです。
■授粉結果
ほぼ確実に授粉は成功します。結実率は100%に近いです。
ズッキーニの授粉まとめ
授粉方法 決定版
ズッキーニの授粉は、ハチなどによる自然授粉ではうまくいく確率が低いです。
以下の優先順のいずれかで授粉させる事をお勧めします。
- ハチによる自然の授粉は失敗します
- 優先順位1:ズッキーニの雄花を用いた人工授粉
- 優先順位2:カボチャなどウリ科の雄花を用いた人工授粉
- 優先順位3:トマトトーンによる植物成長調整剤
授粉を確実に行って、充実した実を収穫できるようにしましょう。
ゼルダシリーズの雄花
ズッキーニ立体栽培している、ゼルダ オリーブ・ジャッロ・パワーは雌花の数に比べて、雄花が圧倒的に少ないです。
ですから、さとっちゃん菜園ではカボチャ空中栽培を利用して、優先順位2のカボチャ雄花が大活躍です。
カボチャ雄花は次第に減っていきますので、そのうちに優先順位3:トマトトーンになっていきます。
この後も、ズッキーニの立体栽培と収穫が続きます。
以上、『【決定版】ズッキーニ立体栽培 確実に実を成らす人工授粉』でした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。